高槻病院の院内広報誌

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病診連携vol.42 体にやさしい医療 ~テーラーメイド医療~を目指して


■開院された経緯を教えてください。

この診療所は、元々妻の父である渡辺一郎医師が開院し、平成8年9月、私が後を継ぎました。
義父は、婦人科の診療の中で、体にやさしく副作用の少ない漢方を処方し、不妊治療、月経困難などの 治療に活かしていました。
私もその考え方に共感して、「体にメスを入れず、いかに体にやさしい医療を行うか」を目指し、日々、診療に取り組んでおります。

■先生の専門分野を教えてください。

昭和53年に岐阜大学卒業後、昭和56年に京都大学大学院に進学、薬理の研究に携わっていました。
その後、現場で産婦人科の新しい治療に長く関わり、勤務医の最後数年間は市民病院の産婦人科部長として、体外受精を含む不妊治療、また婦人科開腹・膣(ちつ)式手術、腹腔(ふくくう)鏡下手術を多数手がけていました。
現在は、婦人科一般診察をはじめ、不妊症の検査と治療(タイミング指導から人工授精まで)、漢方エキス剤(生薬をそのまま煎じるのではなく、顆粒(かりゅう)のエキス状になって飲みやすい・医療保険適用)による東洋医学、子宮がん、卵巣がん、乳がん検診、思春期や更年期の相談、そしてお産は扱いませんが妊婦検診を行っています。漢方治療というのは、木の根や葉など自然のものから作られていますから副作用が少なく、体にやさしいので、中には京都から不妊治療に来てくださる方もおられます。私自身は患者さまにとってより良い治療が行えるよう日々勉強しています。

■どのようなクリニックを目指しておられますか。

ひと言で言えば「体にやさしい医療」です。患者さまには時間をかけてじっくり話を聞き、ご希望に添って治療するようにしています。例えば、できる限り体にメスを入れない方法でという方には保存的な治療をしたり、副作用の少ない東洋医学(漢方)を用いたりしています。決して漢方一辺倒ではなく、西洋医学のいいところも取り入れつつ治療しています。病院にいるときは手術で治せる患者さまはそれを第一選択肢にしていて、それにともなって生活がどう変化されるか、というところまで見えていなかった部分もあった様に思います。ここにきて、それを考えさせられ、患者さまの「気持ち」を大事にしたいと考えています。この様な思いで診療していたら、「週刊朝日別冊 漢方」、「医者が勧める病院」などの本にも取り上げられました。

■高槻病院への要望などあれば教えて下さい。

高槻病院との連携は非常にうまくいっていると思っています。
あえてお願いするなら、乳がん検診外来を毎日してほしいです。現在、25人に1人は乳がんになると言われる程増加していますし、特に40代後半の女性に多いです。これは子育て真っ最中の世代、できるだけ早期発見・早期治療につなげたいと思っています。
高槻病院はマンモグラフィーを女性検査技師がされていて、患者さまへの配慮が感じられ、とてもよいと思います。今後もよりよい連携をとっていきたいと思っています。
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石河院長、お忙しい中どうもありがとうございました。大変落ち着いた雰囲気の中で、わかりやすく丁寧にお話をしてくださいました。先生が、一貫して「患者さまに優しいこと」を大切にされていることが伝わってきました。
さまざまな乳がんに関する学会や漢方のセミナーなどにも多数講師としても参加されているなど、新しい知識を取り入れておられ、ぜひ自分もここで相談したいという気持ちになりました。現在、高槻病院で出産予定の方の妊婦検診もお願いしています。こうしてじっくり相談できる先生に診ていただけるならとてもリラックスしていられると感じました。当院は母子周産期医療センターとしての役割を果たすと共に、先生からご意見を頂いたように乳がん検診についてもご希望にできるだけ添えるよう努力していきたいと思います。
地域医療室 田口・角野